HMNや登山部は夏の涸沢トレッキングに続き、2年振りの都内最高峰である雲取山のピークを目指すことに。前回は秩父の三峰ルートからのアタックだったので今回は奥多摩の鴨沢ルートで、これが成功すれば都内最高峰は完全制覇となる。11月13日(日)AM4:45にYMST氏の駐車場で待ち合わせだったが、私が20分の遅刻、申し訳ありませんでした。それでも山梨県丹波山村村営駐車場に予定どおり到着。HMNや登山部MKT部長、TKHS会長、YMST氏、私のフルメンバーで身支度を整えAM8:00に登山口に向け駐車場を出発。
舗装された道路を150mほど進むと鴨沢ルート登山口が、比較的新しい看板で「熊出没注意」と掲げられている。今回の山行で一番の懸念事項が熊との遭遇である。ご存知のとおり2016年はあらゆる場所で熊が出没しており人的被害も頻繁にニュースでやっている。まさしく今の季節が冬眠前で熊の活動が活発になるらしい。HMYや登山部として対策を検討したのだが、結局はMKT部長の熊鈴1個に命運を託すことに。しかし、俺は熊と刺し違える覚悟でオピネルのフォールディングナイフをポケットに忍ばせておく。熊(ツキノワグマ限定、ヒグマは戦っても無駄喰われておしまい)に遭遇したら、おそらく奴は立ち上がり右の掌底か牙で襲ってくるはず。左腕で掌底をブロック、もしくは左腕に噛みつかせ、とりあえず動きを止める。がら空きのノドに右手に握ったオピネルを一閃、ノドを切り裂く。熊が怯んだところで立ち上がった体勢の無防備な両足めがけケタグリもしくはローキックを見舞う、熊が倒れ込んだらノド元あるいは心臓めがけオピネルを差し込み完勝。左腕は持っていかれる可能性はあるが熊を撃退したとの情報は日本山岳界を駆け巡りHMNや登山部の名声は確たるものになるだろう。うん、完璧なシミュレーションだ。
前半戦はダラダラとした上り坂が続き、杉林で眺望も効かないためあまり楽しい工程ではない。するとチュドーンとライフルの銃声が2発響く、MKT部長がコッチに熊が逃げてきたらどうするんだと本気で怒っている。俺はオピネルのグリップを握りしめる。
AM10:50に標高1,600mの「七ツ石小屋」に到着。長髪の小屋番の兄ちゃんが薪を割っていた。トイレを借り、nalgeneボトルに水を入れさせていただく。
「七ツ石小屋」からの富士山。食事の提供はなく素泊まり(4,000円)テント1張り(500円)の質素な小屋だが、アルコールは豊富に用意されているようでメスティンで飯を炊きコッフェルで豚汁を作りビールを飲みテントから富士山を眺めて過ごすのも悪くない。
標高1,650m「ブナ坂」を通り富士山が真正面に観える草地でランチを。
後半戦は比較的急こう配な登りの連続、やっと登山らしくなってきた。三峰ルートはポイントごとに看板が設置されておりクリアした達成感と進捗が把握しやすい、更にアップダウンが交互に現れ眺望もよくバリエーションに富んでいるが、鴨沢ルートはダラダラとした登りのみでポイントの設定も無い。
PM13:46に標高2,017mの雲取山山頂に到着。鴨沢ルートは距離が約11.8kmで標高差が1,477mコースタイムは5時間20分と言われている。我々は5時間45分で登頂、まぁ~こんなもんだろう。
頂上からの富士山を堪能したら宿泊予定の標高1,830m「雲取山荘」に向かうが、187mの下りは結構なゲキ坂で、明日鴨沢ルートで帰るにはこのゲキ坂を登り返す必要がある。一同げんなりするが問題は先送りし、とりあえず外のベンチで350mlのアサヒドライ(500円)で乾杯!プッハ~旨い。
そのままエバニューポリカーボネートカワセミボトルで担ぎ上げたウィスキーを雲取山の天然水で水割りに。これもイイー。その後、炬燵でヌクヌクの部屋にあがり秩父の地酒ワンカップに赤ワインフルボトルを購入し酒盛り開始。ところが俺は高山病か低体温症か体調不良となり寝てしまった。
PM6:00に夕食、献立はハンバーグに千切りキャベツ、レタスとトマトにポテトサラダ、ワラビのおひたしに冷や奴とタマネギの味噌汁。ごはんのみお代わり自由。味はまぁ~それなりで。夕食後は全員PM7:00には就寝。
俺は夕食前に寝ているので一人目が覚めてしまった。残った赤ワインをチビリと口に含みSONYのラジオから流れるどこの局かもわからないAM放送を聴きながら、小屋の本棚から借りてきた3年前のPEAKSを読む。今夜はスーパームーン・イヴ、確かに窓超しの月が綺麗だ。
1日目の出費
・外環道料金 510円
・関越大泉~圏央道青梅 1,680円
・コンビニでカップ麺など 2,999円
・山荘宿泊費4名分 31,200円
・缶ビール4本 2,000円
・カップ酒4本 1,800円
・赤ワインフルボトル 2,000円
合計 42,189円