F1 アブダビGP フェルスタッペン逆転優勝(漫画みたい)

12/12(日)PM10:00からDAZNでF1第22戦アブダビGP決勝レースを視聴。2021年はMLB大谷翔平選手が二刀流の大活躍、まるで漫画のようだと多くの野球ファンは彼を絶賛。まさか、その漫画のようなことが2度も起きるとはね~。F1のワールドチャンピオンはレースごとの順位により付与されるドライバーズポイントの合計で争われるが、21戦を終えフェルスタッペン(レッドブルホンダ)とハミルトン(メルセデス)は同点のまま最終戦アブダビGPをむかえる。同点で最終戦をむかえること自体が前代未聞で漫画のような出来事なのに、58周レースの最終ラップ(58周目)での大逆転というさらなる漫画が待っていようとは!フェルスタッペンが勝てば初のチャンピオン、ハミルトンが勝てば歴代最多となる8度目のチャンピオン獲得とお互い負けられない決勝レーズ。

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出典:https://www.as-web.jp/f1/769535?all

ポールポジションのフェルスタッペンはソフトタイヤ、2番グリッドのハミルトンはミディアムタイヤでのスタート。タイヤ寿命が短いフェルスタッペンはスタートでハミルトンに先行することが必須条件であったがホイールスピンを喫しスタートに失敗、ハミルトンに先行を許してしまう。ハミルトンは速くじりじり引き離され5秒ギャップの13周目にフェルスタッペンはピットインしハードタイヤに交換。翌14周目にハミルトンもピットインしハードタイヤに交換、ギャップは5秒のまま。22周目、ハミルトンのピットインにより暫定首位となっていたペレス(レッドブルホンダ)にハミルトンが追い付くが、ペレスは自分のタイヤが消耗することを厭わずハミルトンを執拗にブロックしフェルスタッペンをアシスト。ギャップは5秒から1.7秒まで縮まったがフェルスタッペンはハミルトンに追いつくことができない。

35周目、ジョビナッティ(アルファロメオ)がトラブルでエスケープゾーンに停止、マシン撤去のためバーチャルセーフティーカー(VSC)が導入。VSC導入中は追い越しが禁止され各車一定の速度までスピードを落とす必要がある(なのでギャップは縮まらない)。首位のハミルトンはステイアウトしコース上に留まるが、フェルスタッペンは2度目のピットインを行い新品ハードタイヤに交換。ピットインにより順位は首位ハミルトン、2位フェルスタッペンのままだがギャップは17秒に拡大。37周目にVSCが解除されフレッシュなタイヤのフェルスタッペンはファステストを連発しハミルトンを猛追するが、残り21周で17秒差を逆転するには1周ごとに1秒弱差を詰める必要があり、この時点でほぼ勝負あり。誰もがハミルトンの優勝と8度目のワールドチャンピオン獲得を疑わなかった。

53周目、ラティフィ(ウイリアムズ)がクラッシュしコース上で停止、セーフティーカーが導入される。VSCと違い追い越しは禁止されるが、一定速度でギャップを保つ必要はなくSCを先頭にして各車のギャップは無くなっていく。ハミルトンに12秒差をつけられていたフェルスタッペンはSC導入と同時に3度目のピットインを行い新品のソフトタイヤに交換、ハミルトンは動くことができない。フェルスタッペンは2位のままコースに復帰するが、首位ハミルトンとの間には5台の周回遅れのマシン。レッドブル陣営は周回遅れのマシンを追い越してよいか審判団に確認するが、追い越しはできないとの判断。ラスト1~2周でSCが解除されても逃げるハミルトンを5台の周回遅れをパスしながら逆転することは不可能に近い。ところがSC導入中の57周目に周回遅れを追い越してよいとの通達がなされフェルスタッペンはハミルトンの真後ろにポジションを上げる。

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出典:https://www.as-web.jp/f1/769535?all

58周目(最終ラップ)、レースが再開されフレッシュなソフトタイヤを履くフェルスタッペンはハミルトンにオーバーテイクを仕掛け、ハミルトンは必死にブロック。しかし、ハミルトンのタイヤは43周ラップを重ねた消耗したハードタイヤであり、残り半周で遂にフェルスタッペンがオーバーテイクしそのままチェッカーフラグ。フェルスタッペンがアブダビGP優勝およびワールドチャンピオンの座を獲得。

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出典:https://response.jp/article/2021/12/13/352225.html

まぁ~、すんごい漫画のようなレースでした。最終ラップでフェルスタッペンが逆転した時には思わずウォ~と叫んでしまった。レース後、周回遅れのパスを許した審判団にメルセデスは抗議したが判定は覆らず。これまでメルセデス有利の判定が多かったがホンダラストイヤーの最終戦で幸運の女神が微笑んでくれた。いや、違う。ペレスの献身的なアシストやピットインを3回敢行するなどリスクをとり現状を打破しようと足掻いたフェルスタッペン、レッドブル、ホンダの執念が勝利を呼び込んだのだ。おめでとうフェルスタッペン、レッドブル。いままでありがとうホンダ。

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出典:https://response.jp/article/2021/12/13/352225.html

おしまい