中山七里 - 贖罪の奏鳴曲

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『贖罪の奏鳴曲』中山 七里
発売:2011年12月22日
販売:講談社
定価:1,728円 (税込)

どんでん返しが止まらない!怒濤のリーガル・サスペンス!!弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聞く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった――。
正義と贖罪の意味を問うミステリー。

約4ヵ月ぶりの読書感想文シリーズだ。愛用のスマホ(Nexus5)が水没により再起不能となったためnasneで録画したドラマのおでかけ転送ができず、通勤電車でドラマ視聴が不可能になったため読書を再開。でも、このような読み応えのあるミステリを読むとやっぱり読書はイイっと思ってしまう。
「贖罪の奏鳴曲」は「連続殺人鬼カエル男」と同様、渡瀬&古手川の刑事コンビが登場しますがカエル男の続編では無いので、本作だけを読んでもまったく問題ありません。決定的な証拠により配偶者殺しの容疑で起訴された母親と母親の無実を信じる脳性マヒの長男を救うため、弁護士である御子柴礼司は上告審で金にならない国選弁護人を引き受けるのであった。しかし、御子柴にもゴロつきジャーナリストの殺人容疑がかかり.......。
もうね!残り10ページでどんでん返しに次ぐどんでん返し。なんか熱帯性低気圧の波浪注意報がでている海岸で大波を次々に被るような感覚が味わえる。その勢いでラストまで一気読みしてしまうのだが余韻が収まると、あの伏線はどうなった?あの疑問は解けたのか?と気になってくる。そこで冷静に読み返し検証すると全てカッチリと収まるべき処に収まっている、いゃ~気持ちがイイ。お薦めです!

おしまい