中山 七里 - 連続殺人鬼カエル男

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『連続殺人鬼カエル男』中山 七里
発売日:2011年2月
発売元:宝島社文庫
定価:630円(税込)

口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三の殺人事件が発生、街中はパニックに...。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。

かわいいカエルの絵とふざけたタイトルからブラックユーモア系かと思って読み始めたら結構シビアな猟奇殺人の連続で吊るされたり、潰されたり、解剖されたり、燃やされたりする訳ですね。終盤に真犯人が明らかにされる訳だが二転三転するどんでん返しと後日談を連想させる絶妙な終わり方など、ミステリーとして非常によく出来ており作り込まれた作品ですね。久しぶりにミステリーらしいミステリー小説が読めて満足しました。