本日の晩酌はカクテル、その名前は・・・

本日(8/16)はAM5:00に起床、目覚めのクリアアサヒを飲みながらジャパネットタカタチャンネルをボ~と視聴する。AM6:30に朝食の準備を開始、チンしたご飯をプレート中央に設置しフライドエッグ&ソーセージを乗せカニカマとキムチをサイドに添えれば完成。カニカマにはマヨネーズをたっぷり絞り出し、醤油と黄身にまみれた白米と共に咀嚼すれば口内調理が見事に決まり、日本食ならではの旨さだ。汁は昨晩のキムチ汁を温めたものだがカレーと一緒で一晩寝かせるとコクが増すようだ。

今月は登山用品(MontBellレインダンサー、ツオロミーブーツ)の支払いや涸沢トレッキングの宿泊代などの出費がかさみ金欠状態。なので節約のためポタリングも控える。ポタリングに出掛けるとランチは外食になるしノンアルビールも数本飲んじゃうし財布にあまり優しくない。カミさんに頼まれた買い物と市立図書館にリクエストしておいたミステリを受け取りにいくだけに留めておく。PM4:00ごろまでネットでトレッキング用タイツやスパッツ、シーバスフィッシング用の12Lbのナイロンラインや自転車のディスプレイ用のバイクタワーなどを物色してまわる。金欠が解消したら一気に注文してやろう・・・と妄想して過ごす。

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本日の晩酌はめずらしくカクテル。カクテルの名前およびレシピを公開する前にこのカクテルが誕生した背景を説明しておく必要がある。30数年前、私は実家から東北本線を利用し仙台の大学に通学していた。同じように通学組の同級生が6~7人おり、帰りはいつも同じ列車の同じ車両でトランプに興じるのが毎日の楽しみだった。トランプゲームは「ドッカン」と呼ばれるもので詳細なルールは忘れたが最下位になると全員から本気のスッペ(標準語ではシッペ)をされるので結構マジで熱くプレーしていた。その同じ車両の常連に3人組みのオヤジがおり、彼らは常にクーラーボックスを携行して中から酒やツマミ(笹カマボコや竹輪)を取り出し酒盛りをするのが無上の楽しみであったようだ。ある日などクーラーボックスから茹でダコとまな板と包丁を取り出し、刺身に切り出した時はさすがに少しだけ驚いた。そんな彼らの酒の飲み方が今回のカクテルの原型となっているのだ。

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彼らの酒は決まっており「宝焼酎25° 360mlポケット瓶」リーダーがキュッと蓋を開けると、その蓋に焼酎を注ぎ込みクイッと飲み干す、それを3~4回繰り返す、この時点で容量は310ml程度に減っていると思われる。次にコカコーラ180ml缶をプシュッと開け(この時代ペットボトルはまだ存在していない)リーダーが飲み干した約50mlのスペースにコーラを慎重に注ぎ込む。再び蓋を閉め2~3回天地を入れ替え撹拌すればカクテルの完成。ポケット瓶から各自の紙コップに注ぎ、幸せそうに飲んでいたのであった。一般的にコーラを使用したカクテルは矢沢の好物ウィスキーコーク、ラム酒をコーラで割ったキューバリブレなどコーラの炭酸を利用した清涼感のあるカクテルがほとんどだが、お気付きであろうか?この3人組みオヤジのオリジナルカクテルはコーラに炭酸の刺激や爽やかさはまったく求めていないのだ。焼酎とコーラの割合が8:2なのでコーラの炭酸など感じる間も無くどこかに飛んで行ってしまう。


当時(1980年頃)、仙台の最先端を行っていた俺はカクテルと言えばカフェバーでスプリッツァー(白ワインのペリエ割り)かギムレット(ジンをライムジュースでシェイクしたもの)が定番だったので、このオヤジレシピのカクテルを試そうとは思わなかった(あたりまえだ)。だが、金が無いので愛する「さつま白波」が買えない、よってその幻のレシピを30数年ぶりに本日復活させます!

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【材料】
・富士山キャンプで余った数年前の「鏡月25°」3/4
・なけなしの金でドンキで購入したコカコーラ  1/4 
【作り方】
鏡月を冷凍庫で3時間冷やす
・グラスに鏡月を注ぎ冷えたコーラを加えステアする
【ポイント】
オリジナルレシピどおりアイスレスで作るのが正統である。よって焼酎は冷凍庫でトロリとするまで冷やしておくこと。
【テイスト】
甲類焼酎の雑味のない強めのアルコールに未だに配合は企業秘密と言われるコーラ風味とほんのりとした甘みが加わり、かなり飲みやすい。好みに応じてコーラの割合を変えればドライでもスィートでも汎用性が高いカクテルだ。だがコーラの割合が50%を越えてしまうと、それは単なる焼酎のコーラ割りとなってしまう。やはりこのカクテルは8:2の黄金比率を守りドライで飲るべきであろう。

ここまで書いてこのカクテルはカクテルの王様と呼ばれる「マティーニ」に似ていると気がついた。「マティーニ」のレシピは以下のとおり(ベルモットとは白ワインにニガヨモギなどの香草やスパイスを配合した甘いフレーバーワイン)。
【作り方】
・ドライジン              3/4
ベルモット              1/4
・ジンにベルモットを加えステアし完成

なんと、飲んだくれオヤジ3人組みは30数年前にカクテルの王様と呼ばれる「マティーニ」のレシピを東北本線の車内で忠実に再現していたのであった。このカクテルは8割が生の焼酎なので3杯も飲めばイイ気分になってくる。これからも金欠になったら安い「大五郎25°」を購入しお世話になることにしよう。

最後にこのカクテルの名前だが「Martini of Tohoku Line」と命名

おしまい