2024年 令和最初のわらび採り

アウトドア隊春の恒例行事であるわらび採りの指令書が隊長から届いた。2013年から続くわらび採りはコロナ禍で2019年を最後に中断しており、5年ぶり8回目の開催となる。メンバーは隊長に俺、W氏に札幌から参戦のT氏のレギュラーメンバーに加え、準レギュラーのK女史に2回目の参加となるS女史の6名。前乗りで山中湖でキャンプしてるT氏以外のメンバーは指令書どおり4月11日(木)午前11時に中央自動車道の談合坂SAに集結。SAはインバウンドで混雑しており、俺が新型ハスラーの運転席にいるとハスラーの前で年配のアメリカ人と思しき数人が記念写真を撮ってる。俺がナンダナンダと出ていくと「Good Car」と褒めてくれた。俺のハスラーはウッド調のサイドパネルを張っておりアメリカ人の郷愁を誘うらしい。

T氏と落ち合う予定の富士山レーダードームで有名な「道の駅 富士吉田」のレストランでランチ。ここには吉田うどんのお店があるのだが全員その不味さを知っており、ちょっとお高いがビアレストランへ。それぞれがランチをオーダーしてるのに準メンバーのK女史は「クラフトビール飲み比べセット」を注文。俺の「ハンバーグランチ 1,680円(税込)」の前菜は「筍の土佐煮」「茄子の煮物」「エビのマリネ」「海鮮マヨネーズ和え」、メインのハンバーグも肉々しくて美味しかった。

T氏と合流しとりあえず「忍野八海」に向かうが前々日の強風でサクラはほぼ散っていた。サクラの散った忍野八海なんて意味ないので「花の都公園」へ、1人360円を支払い入園。ココは富士山を背景にお花畑が観れるスポットだが、植えられてるチューリップはGWに咲くよう調整されてるようでただの緑の野菜畑にしか見えない。せっかくなので記念写真だけ撮り宴会の買い出しへ向かう。

買い出しを済ませ今回の野営地である「二十曲峠」に到着、展望テラスからの富士山を堪能したら二十曲峠の奥座敷へさらに進入。ココは人が立ち入ることはほぼ無いし夜になれば半径5Kmに人が居ないことが確定してるので、カラオケキャンプには最適地。

男性メンバーは全員車中泊だが、S女史用にT氏所有のコールマンテントを建てコットをIN、女性に冷えは大敵なのでコットの上にはサーマレストのマットを展開。さらにシュラフと枕も提供し寒さ対策はバッチリでしょう。ちなみに準メンバーのK女史は肉食系野生女なのでその辺の草むらで寝てもらいましょう。

設営が完了したらビールで乾杯、滑らかに焼酎お湯割り(梅干し入り)に移行。本日は風が無くポカポカ暖かい、絶好の野営日和。札幌在住のT氏や女性陣とは久しぶりの再会なので昔話に花が咲きます。男性陣は全員還暦を超えて久しいがこの歳になると話題は昔話と健康(病気自慢)ばかり、でもソレが楽しい。

夜のカラオケ大会に備え機材のチェック、今回は隊長のタブレットにカラオケ画像と歌詞を映し音はメルカリで880円で購入したエレキギター用アンプに接続。吉田拓郎の「落陽」でチェックを行い問題なし。

陽が落ちたらぐっと冷えてきた、吐く息が白いし。コールマンのBBQグリル「クールスパイダープロ」で炭を熾し肉を焼いていく。25度の焼酎は4Lボトルを購入したが最終的になくなり全員がいいペース。

宴もたけなわだが寝てる俺、そっとブランケットをかけてくれたメンバーの気遣いがうれしいです。この後、復活しカラオケを熱唱。

肉を喰い終わったら寄せ鍋風の鍋を煮込む、豚バラに白菜、ネギ、エノキを投入し「プチっと鍋」で調味。喰い残して冷えた焼肉もついでに煮込むが、せっかく購入した木綿豆腐とマロニーを入れ忘れてることに誰も気づいていない、〆にうどんを2玉。T氏が椅子からひっくり返り仰向けに倒れたところで午前0時ごろまで続いた宴会は終了。男性陣は転びながらクルマへ、K女史は草むらで就寝。

翌朝、俺は午前5時30分に目覚めクルマからでる、どうも様子がおかしい。テーブルの上に置いてあったじゃがりこと朝食のホットサンド用の食パンのパッケージが散乱してる。この付近で野生動物を見たことはないが、念のため生ごみを入れた袋は車内に保管したが段ボールに入れておいた食パンがやられてしまった。ゴミを拾ってたらイタチが姿を現した、そうか君だったのね。でもイタチに罪はない、油断して食材を放置してた人間が悪い。朝食を失った悲報は即座に全員に伝えられこの難局をどう乗り切るべきか思案してたら、アルファードに家財道具一式を積んでるT氏から非常食のカップ焼きそばにパックご飯とレトルトカレーの提供を受ける。カップ焼きそばに湯を注ぎ、パックご飯とカレーは湯煎で温め全員で分け合って食べる、絆が生まれた瞬間ですね。野営地をキレイに片づけ、生ごみと燃えないごみは俺が持ち帰り、残った食材(木綿豆腐、マロニー、ホットサンド用のハムとスライスチーズ)はK女史が持ち帰り。午前8時30分に野営地を出発。

小雨が降る中、軍手とコンビニ袋を手に6人のハンターは狩場に散る。まずは眼をわらびに慣れさせる、そうすると雑草の中にわらびが浮き上がるように見えてくる。う~んでも数が少ないしまだ小さい個体が多い、1週間早かったようだ。

Photo By 隊長

全員が苦戦するなか、わらび採りセミプロの隊長はしっかり育った群生を見つけてるしたいしたもんですねー。小1時間かけて俺は中サイズをおひたし2回分くらい採るのがやっと。腰が悲鳴をあげだしたのでLINEで全員に先にあがる旨を伝え帰路につく、いゃ~5年ぶりのわらび採りはやっぱり楽しいですね。管理されたキャンプ場で静かに過ごすキャンプもイイが、年に1回くらい絶対他人に迷惑がかからないところでドンチャン騒ぎの野営は本当に楽しい。来年もぜひやりましょう。

自宅に戻ったら鍋で水を沸騰させ重曹を加え火から降ろし、水洗いしたわらびを沈め一晩置く。写真のおひたしは翌日(4/13)の朝食用、詳細は「俺のおやじ飯」で。

おしまい