めしばな刑事タチバナ第9ばな「かまたまラーメン」

■2013年7月15日(月)

3連休最終日は以前から行きたくて行きたくて、なかなか機会がなかった「珍来松原団地駅前店」にやっと行く事ができた。お目当ては当然「めしばな刑事タチバナ第9ばな」で犯人のソウルを震わせた「かまたまラーメン」(350円)を食すためだ。「めしばな刑事タチバナ」は7月3日で最終回となってしまい寂しいが新番組が「孤独のグルメSeason3」これはウレシイ。

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まずは「珍来」について予備知識を。
株式会社珍來総本店(ちんらいそうほんてん)は、埼玉県草加市に本社を置く、中華料理店を経営する企業。暖簾分け店の珍栄会グループ店を含め、埼玉県、千葉県、茨城県、東京都に29店舗を展開している。
店舗は,「総本店直営店」と暖簾分け店の「珍栄会グループ店」に分類される。 「珍栄会グループ店」は、総本店直営店および珍栄会グループ店にて修行し、独立開業した店舗である。2013年7月現在「総本店直営店」は以下の3店舗のみ。

草加駅前店

今回訪問したのは由緒正しい総本店直営店であり「かまたまラーメン」発祥の地である「松原団地駅前店」。珍来は入店し着席するとお冷とゆで卵が供される。知命(50代)にもなるとゆで卵はラーメンの具やサラダで食べるくらいで自ら殻を剥いて食す事はほとんどない。だから珍来は貴重なのだ。小学校の頃、遠足のオヤツは300円までと決まられており、その物足りなさを補うのがオヤツの範疇から外れるバナナとちり紙に大事に包んだゆで卵であった。休憩用のシートに座りバナナとゆで卵どちらから食べるかしばし迷ったあと、ゆで卵をリュックサックから取り出す。たいていこの段階でゆで卵は少し潰れておりそのままパリパリと殻を剥いていく。別途包んできた食塩をパラパラと振りかけかぶりつく。大体喉が渇いているので巧く飲み込めずぴっきいちゃんの水筒から水を含み、やっと飲み込み「うまいな~」と一息つく。その頃にはすでにバナナに思いを馳せているのであった。
かように殻を剥いて丸かじりするゆで卵は昭和30年代生まれのオヤジの胸を打ち郷愁を誘うのだ。嘘だと思うなら食卓にゆで卵を5個ほど皿に盛っておくと良い。お父さんはおもむろにパリパリ殻を剥きビールと共に飲み込み、しばし遠い目を天井に向け、ポツリと「うまいなぁ~」もしくは「○○先生」とつぶやくはずだ。
*注1 ○○先生は小学校の担任であった女教師
*注2 他にゆで卵、バナナに匹敵するのは桃の缶詰、風邪をひいた時に食べられる貴重品

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ゆで卵を食べ終わると絶妙のタイミングで「焼き餃子」(350円)が登場。やや大振りで皮がもっちり厚めの5個入りで一人前。私は餃子そのものにはあまりコダワリはなく、この餃子も至って普通だと思われる。ただ、つけダレには一定のルールを自らに課している。それは酢7:醤油3の割合、場合によっては酢9:醤油1でも良いくらい。基本酢が好きなのだ。タチバナ刑事は「餃子の王将」の餃子を酢10:醤油0で食べているが、番組進行上とくにその部分に触れることはなく、気がつかない視聴者もかなりいただろうが、私はしっかりチェック。しかし、私は多少しょうゆの塩気と風味が欲しいので酢100%は試したことはない。

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最後の餃子をビールで流し込んだところで、いよいよ「かまたまラーメン」(350円)をオーダー。醤油ダレを少量のスープで割り熱々の麺を盛ったところに生卵と刻み葱をトッピング、ただそれだけ。当然だが熱々の状態のうちに全体を混ぜ合わせ、卵がトロリと麺全体にからんだら後はワシワシ食べるのみ。

以後は「めしばな刑事タチバナ第9ばな 中華チェーン緊急配備」から引用。

立花「3年くらい前だったかな~、珍来の記事はよく書けてたのにな~」
部下「珍来?」
立花「埼玉の草加を中心に関東一円で展開している老舗の中華店だ。いっとき草加煎餅の老舗店とコラボした草加煎餅おこげが話題になったりしたが、おまえさんが書いたのはかまたまラーメンだっだよな?」
犯人「えぇ、珍来の麺は黄色みがかっていて卵がたっぷり練りこんであるんです。僕がそんな珍来の麺の良さを一番感じたのが松原団地駅前店で生まれた限定メニューかまたまラーメンなんです」
犯人「うどんにあるかまたまのラーメン版なんですが、麺に練りこまれた卵に更に生卵が混ざって抜群に美味しいんですよね」
部下「初めてじゃないですか?美味しいって言ったの」
犯人「えっ?」
立花「それが本物の生きた言葉ってやつなんじゃないのか?」
犯人「そうですね(泣く)」

トロリと醤油ダレを含んだカルボナーラ状の卵が麺に絡み、旨すぎる!これはうどんのかまたまを凌駕しているかもしれない!!ワシワシ食べるワシワシワシワシ・・・・5口目で飽きました。
どこを食べても同じ味なので飽きるのも早いようだ、すき家の「たまごかけごはん朝食」もひじきの煮物と味噌汁で味変が可能だが、かまたまラーメンはひたすらかまたまラーメンでしかない。そのあたりは「珍来総本店」も気がついているようで、プレーンかまたまラーメン(350円)にはトッピングとしてメンマやチャーシュー、キムチなど数種類のオプションが各100円で用意されている。でも卵を練りこんだ麺はぜひプレーンなかまたまで味わってみてはいかがでしょうか。お薦めです。

おしまい