米澤 穂信 - インシテミル

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インシテミル』 米澤 穂信
発売:2007年8月
販売:文藝春秋
定価:1,680円(税込み)
 
アルバイト情報誌の高額な時給に惹かれて集まった12人のアルバイト内容は地下に築かれた「闇鬼館」で7日間を過ごすことだった。各自の部屋にはミステリーの古典で使用された武器が用意されており、殺人を行った者には時給が数倍となるボーナスが支給される。また、探偵役となり殺人の犯人を的中させた者には探偵ボーナスが支給されるルールだ。12名全員おとなしく7日間を過ごし高額な報酬を得ることで同意したはずだったが、第一の殺人が起こる。

環境とルール設定は非常に魅力的なのだが、真犯人の意外性と動機がいまいちピンとこない。その動機なら誰が犯人でもよい訳で、さらに動機の詳細が明らかにされず感情移入も困難な感じ。
しかし物語としては面白く読めたので推理小説ではなく青春ノベルズと捉えるべきのもかもしれない。