吉田戦車 - 逃避めし

数年前は2週間に1冊ペースで小説を読んでいたが、50歳を過ぎてから根気がなくなったのかほとんど読まなくなってしまった。最近ぼちぼち読書を再開したので気に入った本の場合は紹介していきたいと思う。
 
記念すべき1冊目はこれだ。
 
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『逃避めし』 吉田戦車
発売:2011年7月
販売:イースト・プレス
定価:1,460円(税込み)
 
締切が迫ると無性に創作料理を作りたくなる漫画家さんによる現実逃避料理のレシピである。創作料理だが作り方は簡単なのでおつまみ系の参考になる。この本はWebコンテンツを出版したものであり、2012/9/9現在オリジナルを閲覧することが可能です。興味のある方は読んでみてください。

2時間もあれば読み終えることができる気軽なレシピ集であるが、この本からこれほどまでの衝撃を受けるとは。それは76ページの「保育園弁当」で待ち受けていた。
 
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ぴっきいちゃん
記憶の最底辺に埋もれていたものが突然目の前に現れるとヒトは2~3秒の間、記憶のサルベージ作業のため思考と感覚が停止するのですね。
私の幼稚園弁当箱は「宇宙少年ソラン」でもなく「狼少年ケン」でも「マグマ大使」でもない、まさしくこの「ぴっきいちゃん」だった。
 
いや~懐かしい
 
吉田戦車さんと同じ弁当箱を使っていたとなると、吉田さんは同世代ということになる。調べてみると1963年生まれの東北出身。私はタイトルにあるとおり1960年生まれの東北出身、シンパシーを感じるので今度漫画も読んでみます。