シン・ウルトラマン

出典:https://shin-ultraman.jp/

今年5月に公開された「シン・ウルトラマン」がamazon primeに堕ちてきたので早速視聴、ストーリーは「シン・ゴジラ」ほどメッセージ性はなく単純に怪獣映画として楽しめた。ゴジラは日本の国防の問題点、例えば宣戦布告を伴わない攻撃を受けた場合に自衛隊が防衛手段をとることはできず警察組織が対応することになるが、相手の武器がマシンガンやロケットランチャーだった場合、警察官の死体が積み上がるだけだろう。また、自衛隊が防衛のため戦闘を行ったとして非常事態宣言の発出ができない日本では自衛隊の流れ弾で国民が命を落としたり財産を棄損した場合、当該自衛隊員の刑事責任が問われる可能性もあるだろうし。

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ストーリーがどうのこうのより、ネロンガガボラと戦うウルトラマンが現在の映像技術で観れることが素晴らしい。全てCGに頼らず着ぐるみっぽさや玩具っぽさ(ウルトラマンがグルグル回るところ)を残してるのもオリジナルへのリスペクトが感じられる。人間が巨大化し兵器として使われる想定など「進撃の巨人」を想わせるような設定も面白い。

出典:https://eiga-yomuyomu.com/shin-ultraman-commentary

一番感心したのはゼットンが宇宙星人ではなく、ゾフィーが地球を滅ぼすため送り込んだ破壊兵器という設定。ゼットンは1966年の初回ウルトラマン放送時、唯一ウルトラマンを倒した怪獣(星人)であり、当時の少年少女の心にゼットンの強さは深く刻み込まれた訳で。そのゼットンが怪獣(星人)ではなく兵器なんだから度肝を抜かれました。う~ん、ゼットンのソフビが欲しくなってきた。明日、鈍器のおもちゃ売り場に逝ってみようと思う。

おしまい