8/24(土)はHMNや改めわがまま会の夏祭り宴会でしこたま酒を飲んだ訳だが、8/25(日)はきっちりAM4:00に目覚める。なんてたって日本最高峰の富士山てっぺんにアタックするのでアドレナリンが出まくりな訳で。AM5:00、わがまま会登山部メンバーのTKHS会長とYMST氏で地元を出発。YMST氏のMAZDA CX-5で首都高から中央道河口湖ICに順調にドライブし、AM7:30の富士スバルライン吉田口5合目行きバスに乗車。
事前の天気予報ではあまり芳しくない予報だったが、吉田ルート5合目(標高2305m)はまさに登山日和。TKHS会長の筑波山より簡単だよとの言葉を信じ、AM8:30に登山開始。
率直に言わせてもらえばTKHS会長は正しい。8/18(日)に富士山テストマッチとして筑波山に登っている訳だが、今回のほうがはるかに楽だ。筑波山は急登が続き平坦なところはほぼ無いのだが、富士山吉田ルートは一部急斜面もあるが基本はダラダラとした緩い登りが基本。さらに標高が高いためとても涼しい、筑波山では気温34℃での登山だったため暑さで体力を消耗したが富士山は天国みたいなもんですね。
PM3:30に宿泊場所である8.5合目(標高3400m)の「上江戸屋」に到着。水分を十分に取り意識的に鼻呼吸を行ったおかげで危惧された高山病にかかることもなく全て順調。雲海を眺めながら飲むビールは一味違う。
山小屋にはほぼ一番乗りだったため、担ぎ上げたウィスキーを飲みながらゆっくりくつろぐ。最終的には立錐の余地もなくなる訳だが。
PM4:30には夕食が供される、温かいカレーにハンバーグとコップ1杯の貴重な水。なんてことないメニューだが、身体に染みこみ血肉になるのがわかるような美味しさ。意識してないのだが、体は本能的に通常とは違う環境にあることを知覚してるんでしょうね。
PM5:00を過ぎると登山者がぞくぞく到着。
なんとも偶然なのだが、同じ会社のE女史が同日に富士山に登り同じ小屋に宿泊することが前日に判明していた訳で。ず~っと到着を待っていたのだがPM6:30に標高3400mの雲海上で邂逅、これは運命的かもしれない。いつものオフィスの彼女とは違って見えましたね。ひとつ屋根の下で寝ると思うとドキがムネムネします(笑)。
覚悟はしていたが、小屋の寝床は蚕棚のようで隣の兄ちゃんとは15cmの距離ですね。見かけどおり繊細な俺はなかなか寝付けずAM4:00に外にでる。月とオリオン座がとても美しい、背後の登山道にはご来光を山頂で観るためのヘッドランプの行列が。俺らはご来光を山小屋で観てから出発する予定なので、その瞬間を静かに待つ。
いゃ~日本人なら一度は観てみたいご来光は流石でしたね。空が白み始めるとそれに呼応するかのように雲海がウネウネと蠢きだす、まるで打ちつける大波のよう。AM5:10に海原の向こうから荘厳な光が降臨、思わず手を合わせて拝んでしまった。
AM5:30、前日に配られていた弁当の朝食をいただく。小さい塩シャケがメインだが、この場所で食べれる海のモノには感謝しかないですね。食べ終えたら装備を整え、いざ日本のいちばん高いところを目指し出発。
AM6:50山頂に到着、富士山本宮浅間大社の狛犬が迎えてくれた。標高3400mの山小屋から350m登ったが、まぁ~楽勝。富士山恐るに足らずだ。でもココはまだ最高度地点ではない。剣ヶ峰(標高3776m)を目指しお鉢巡りを開始。
はい、日本のみなさん。ココが日本のいちばん高いところ剣ヶ峰(標高3776m)ですよ。まぁ~日本人なら一度は夢見る場所でしょう。俺も登れるものなら登ってみたいと思っていたアメージングスポット、俺を導いてくれたわがまま会登山部TKHS会長には感謝しかないです。ありがとう。
全てを制覇した達成感に包まれ担ぎ上げたイモ焼酎で乾杯、後は下るだけだ。でもねココから写真はいっさい無し。まぁ~下りの辛いこと、下山道は小石混じりのガレ場が延々と続く。一歩踏み出すとズルズルと50cm位滑る訳で、バランスをとるため重心を後ろにかけ続け臀部と太腿の筋肉がプルプルと痙攣しだす。5合目にたどり着いた頃にはまともに歩けない状態に。富士山は登りは天国、下りは地獄でした。
吉田口5合目からCX-5を駐車していた富士山パーキングに帰りついてから、落石事故を知りました。ちょうど我々がご来光を観ていたころに20代女性が亡くなった。同じ時同じ場所にいたと思うと、俺らが事故にあってもおかしくはなかった。ご冥福をお祈りいたします。
おしまい