F1第9戦レッドブル・ホンダ初優勝

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昨晩(6/30)はDAZNで「F1第9戦オーストラリアGP決勝」を視聴。俺は自動車には興味やコダワリはなく15年落ちの「日産エクストレイル」に今でも乗っており、壊れるまで乗り続けるつもり。でも何故かF1は好きなんですよね。バブル絶頂期の1988年にホンダのターボエンジンを搭載したマクラーレン・ホンダが16戦中15勝という圧巻の成績で地上波でもライブ中継を行っていた。当時、日本は経済力で米国さえ凌駕したと錯覚するほどバブルに酔っており、さらにホンダの国産エンジンが欧米メーカーのエンジンを蹴散らしていた訳で、いゃ~気持ち良かったですね。しかしバブル崩壊と共にホンダは衰退し2009年にF1から撤退。2015年に再度マクラーレンとタッグを組み再参入するもF1のエンジンは化石燃料を燃やす内燃エンジンから、ブレーキの摩擦熱とエンジン熱を電気エネルギーに回生しエンジンを補助する仕組みのパワーユニット(PU)の時代に移行しており、PUのパワー不足とトラブルを繰り返した結果、マクラーレンとは喧嘩別れ。2018年にトロロッソ、2019年からレッドブルにもPUの提供を開始し2019年開幕戦こそレッドブルのエースドライバー「フェルスタッペン」が3位を獲得するも、次戦からはメルセデスフェラーリの速さに歯が立たず4位、5位が定位置になってしまっていた。ところが第8戦フランスGPでホンダが投入したPU Spec3が第9戦で本領発揮し予選2着となり、初のフロントローを獲得。

レッドブル・ホンダ初優勝の期待が高まったが、なんとフェルスタッペンはスタートに失敗し2位から8位に順位を落としてしまう。まぁ~この段階でレッドブル・ホンダの優勝はなくなったと誰でも思った訳で。しかし、フェルスタッペンは鬼神の走りでオーバーテイクを繰り返し31周目でピット作業に手こずったメルセデスのハミルトンに代わって4位に浮上。前をいくフェラーリベッテルメルセデスのボッタスを次々オーバーテイクし56周目で2位につける。残り15周でトップ、フェラーリルクレールとのタイム差は約5秒。ここでピットからホンダのエンジニアがフェルスタッペンに信頼性よりパフォーマンスを優先した「エンジンモード11」を選択するよう指示を飛す。ホンダはリスクを犯してでも勝負にでた訳で、より強力なパフォーマンスを得たフェルスタッペンは残り3周となった69周目でルクレールを抜き去り、トップでチェッカーフラッグを受ける。

いゃ~フェラーリルクレールとのバトルは興奮しましたね。共に21歳でルクレールはF1初優勝、フェルスタッペンは地元でレッドブル・ホンダとしての初優勝がかかっており意地と意地とのぶつかり合い。最後はコーナーでIN側に飛び込んだフェルスタッペンがルクレール接触ルクレールはコース外にはじき出されてしまったが正当なバトルとの裁定が下されレッドブル・ホンダの優勝が確定。上位陣トラブルによるリタイアでのタナボタ優勝ではなく、ホンダのエンジンパワーとフェルスタッペンのテクニックで勝ち取った価値ある初勝利。

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出典:岐阜新聞

フェルスタッペンは表彰台に登る前にレーシングスーツ左胸のホンダのロゴを両手で差し示しホンダへの感謝を示した。いゃ~若いのに傲慢にならず謙虚な姿勢を貫くイイ若者ですね。観ていて目頭が熱くなりました。これで第10戦イギリスGPがますます面白くなってきた。まぁ~ここまでの実績からメルセデスフェラーリの巻き返しは間違いなく、次戦も優勝する可能性はあまり高くないと思う。でもホンダは第14戦オランダGPで飛躍的にパフォーマンスを向上させたPU Spec4の投入を公表しており三つ巴の戦いがさらにヒートアップしそうで楽しみです。

おしまい