あゝ、荒野 完全版(全6話)

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公開年月:2017年10月7日(前編)
視聴方法:U-NEXTポイント無料

ふとしたきっかけで出会った新次とバリカン。見た目も性格も対照的、だがともに孤独な二人は、ジムのトレーナー・片目とプロボクサーを目指す。おたがいを想う深い絆と友情を育み、それぞれが愛を見つけ、自分を変えようと成長していく彼らは、やがて逃れることのできないある宿命に直面する。幼い新次を捨てた母、バリカンに捨てられた父、過去を捨て新次を愛する芳子、社会を救おうとデモを繰り広げる大学生たち・・・2021年、ネオンの荒野・新宿で、もがきながらも心の空白を埋めようと生きる二人の男の絆と、彼らを取り巻く人々との人間模様を描く、せつなくも苛烈な刹那の青春物語。

う~ん、これは評価が難しい映画だ、ある部分は最高だがそれ以外は糞だね。最高の部分はボクシングのトレーニングを通じ、マジで新次(菅田将暉)と健二(韓国人俳優)2人の体が本物のボクサーのように締まっていく様子がリアル。因縁のある新次と裕二の試合はテクニックで勝る裕二が有利に試合を進めるが、汚い手を使ってでも勝ちにいく新次のペースに巻き込まれ壮絶な打ち合いに。役者が上手いしカメラワークも臨場感があり殺し合いの壮絶さが伝わってくる。ボクシング映画として楽しめば最高に熱くなれるし百田尚樹のボクシング小説「BOX」と同じ面白さが味わえる。

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糞な部分は時代設定が2021年である点にヒントが隠れていた。このストーリーでなんで2021年なのか最初は理解できなかったが、第2話の冒頭で自衛官らしい教官が学生の前で「社会奉仕プログラム法」の説明を行っており、説明の最中に学生が自殺してしまう。これは「社会奉仕プログラム法」への抗議の自殺と捕らえるのが自然だ。ちなみに黒板に書かれている内容はこんな感じ。

社会奉仕プログラム法

奨学金を希望する18才以上の学生
・国際平和貢献または国民介護労働

1年間服務の義務→奨学金の一部の返済が免除

要するに2015年に成立した集団的自衛権を容認する安保関連法案の後日談として2021年には国際平和活動か介護労働のいずれかに従事しなければならない「社会奉仕プログラム法」が制定され、徴兵制と同じだと学生が抗議の自殺を行う世の中になっているとアピールしたい訳ですね。監督の岸善幸という方は存じ上げませんが左の本格派なのであろう、原作が1966年に書かれているので60年安保反対の記述はあるかもしれないが、ストーリーとはほぼ関係ない学生の抗議デモや反戦アピールの旗やビラが頻繁に登場する糞映画、やり過ぎですね。なんでこんな事するかねー、主演の菅田将暉がよくこんな編集を許したもんですね。さらに寺山修二の原作では純粋な日本人のバリカン健二を映画では韓国系日本人とキャラ変させ、最後は日本人である新二(菅田将暉)にボコボコに殴られ死んでいくわけですよ。この辺にも韓国伝統の被害者商法の片鱗が見え隠れですかね。

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あとは、やはりストーリーとあまり関係ない濡れ場が多いですかね。監督の好みなのか顔はそれなりだが、体はスレンダーでおっぱいが大きい女優さんばかりですね。Nexus6にダウンロードし満員の通勤電車で視聴しているので突然の濡れ場は困ります。

おしまい