2015聖地巡礼@大宮いづみや

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本日(10/8)は年に1回の聖地巡礼の日であり、聖地に足を踏み入れる前に恒例の儀式を行う必要がある。その儀式とは大宮ソニックシティー30Fのクリニックで執り行われる人間ドック。AM8:05にクリニックに到着、先客12名。でも俺はいつものとおりバリウム検査をパスするので先頭でゴール(検査完了)できるはずだ。聖地はAM10:00開店なので口開けでの入場を目指す。前回も記述しているが俺はバリウムヴァージン、知命も半ばを過ぎ今さらバリウムに蹂躙されるつもりはない。このままバリウムの味を知らずに生涯を終える予定だ。幸い近年の研究で胃がんの原因はほぼピロリ菌と特定されている、前回ドックの血液検査でピロリ陰性が確定しているのでバリウム検査は意味をなさないのだ。(個人の意見です、異議のある方はコメント欄に書き込んでください。コメント欄ないけど........)
ドックはAM9:40に終了したが、医師によるファーストオピニオンがAM10:30からとのことらしい。なんだよ口開けに間に合わないじゃないか!このままバックレようかと思ったが気になる部分もあるので、大人しく待つ。ファーストオピニオンは要約すると酒を控えてとにかく痩せろとの結論。俺の身長は178cmなのだが体重を8kg程度落とす必要があるらしい。了解です、明日からダイエットに取り組みます。

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AM10:50にロンリーウルフの聖地である「いづみや本店」に到着。学生やサラリーマンが行き交う平日昼間の駅前に聖地の入り口はポカッと開いている訳ですね。巡礼の手順にしたがい2礼2拍手1礼し入店。

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既に7匹のロンリーウルフが絶妙な距離感でテーブルに取り付いている。サラリーマン風、工事現場作業員風、HMN元会長と同じ365連休中のおじさん風、俺を含めた正体不明風。サラリーマン風はビールの小瓶を飲んでいるので、職場復帰を諦めていないらしい。往生際の悪い奴だぜ。

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まずは聖地の証であるサッポロ赤星のビール(510円税込)を賜る。シュワシュワとのど越しよく、心地よい苦味とコクに爽やかな香味が口中から鼻孔に拡散する。さすがはサッポロ赤星、凡百のビールおよびビール風味アルコール飲料とは一線を画す旨さと風格がありますね。

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旨いビールのアテは揚げたて熱々のソースをたっぷりかけた「串カツ 360円」で決まりでしょう、ビールのアテ3原則「乾いている事、脂っこい事、しょっぱい事」を高次元でクリアしている。串カツと肩を並べるアテはから揚げと焼き餃子くらいか、ビールのアテに枝豆を推す奴とは友達になれないかもしれない。

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豚肉の真ん中がちょっと赤みを帯びたイイ塩梅の揚げ加減で、ジューシーな肉汁の旨みと揚げ油のコクにコロモの香ばしさをウスターソースのスパイシーなテイストがまとめ上げ、辛子の刺激がアクセントとなり幸せな余韻を醸し出す。

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「梅割り 220円」と「モツ煮込み 170円」をオーダー。「梅割り」は一升瓶からトクトクと冷たく茶色い液体がコップに注ぎ込まれます。なみなみと表面張力で満たされているのでコップに口先を持っていき、ズズッと啜ると渋味、苦味、旨味、酸味が混然一体となり爽やかな梅の香りと共に喉を通り過ぎていく。う~ん、素晴らしい。これは非常に良く出来たカクテルですね。「モツ煮込み」は豚ではなく牛モツを使用しているらしく牛の臭みが全面に出た(褒め言葉です)煮込み。口中に残った牛の獣臭を梅割りで洗い流す、すると獣臭と梅の香りが見事なマリアージュを形成し、ロンリーウルフ(私ですね)は大宮の地に骨を埋めようかとさえ思ってしまう訳ですね。

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「梅割り」をおかわり。

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追加のツマミは「おひたし 260円」

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程よい硬さに茹でられたホウレンソウのおひたしが美味しい。トッピングされたかつお節が大ぶりでゴワゴワなのが昭和だ。今どきのかつお節は出汁用とトッピング用は明確に区別されており、おひたし等のトッピング用は小分けに真空パックされフワフワと羽衣のような優しい口当たりですよね。しかし昭和のかつお節はキホン出汁用で、その粗削りでゴワゴワした削り節が冷奴やおひたしに流用されていたのであった。久しぶりの粗削りなかつお節がトッピングされたおひたしが心に沁みる。

聖地である「大宮いづみや本店」は「焼酎 220円」を3杯、つまみに「モツ煮込み 170円」「冷奴 200」をチョイスすればセンベロも可能だが、安いだけの飲み屋ではないです。朝10:00からやってる飲める食堂なので定食メニューも豊富でそれなりの値段である。なので、この聖地の正しい利用法は平日の午前中から酒を飲んでいる背徳感にロンリーウルフであるアウトロー感をまぶし、懐かしい昭和の残滓を味わいながら残りの人生に絶望するのか、希望を見出すのか、ロンリーウルフそれぞれに想いを馳せ悲喜こもごも酒を煽ることでしょうね。私も短期的には悲観し、中長期的には楽観し昼酒を嗜むことができた。生きていれば、来年の巡礼が楽しみです。

おしまい