テントに関する考察

最近の拙ブログはほとんどお気軽ランチ系ブログの様相を呈しているが、本来は自転車ツーリングやキャンプを主力コンテンツとした正統派アウトドア志向のブログとして開設していたはずだ。この辺で自転車ツーリングやキャンプ装備の基本にして命を預ける装備であるテントについて考察したいと思う。
なぜ今、考察なのか?だが、7~8年寝食を共にしてきた愛する正幕MSR Hubbaテントと別れの予感がするから。当然、俺は今も愛しているので別れたくない。だが、俺の想いとは裏腹に愛幕のコンディションに重大な危機が迫っていたのであった。

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症状「シームテープ剥離」状況「ステージ4」先々週の涸沢トレッキング初日に肌を合わせ夜露に濡れた愛幕をそのまま3日間放置した訳だが、その後、乾燥させチェックしたところシームテープの剥離が発覚。既に末期的症状(ステージ4)であった。この症状の延命処置は2つあると想定。
第一案は劣化したシームテープを取り除き、新品のシームテープを移植することである。当然私も愛する正幕の延命処置を行うべく劣化したテープの除去を試みたが、コレが簡単には除去できない。カリカリと爪で1cm単位づつ掻き出す根気が要求される。固めの使用済み歯ブラシや番手の小さい紙ヤスリも試したが、フライシートをキズつけては元も子もないし、爪で時間をかけ除去するしか方法がないようだ。

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第二案は問題の無い内臓部分(フレーム、メッシュテント本体、フットプリント)を温存しシームテープが剥離したフライシートのみを諦めハイブリッド化する方式ですね。メッシュテント単体では雨が吹き込むので新たに導入するタープと合体(ハイブリッド化)し雨を防ぎ、夏の暑い時期でも風は気持ちよく通る環境を構築するのだ。ネットで物色した結果、合体相手はWILD-1のムササビタープがイイ感じ、うん!コレはなかなかカッコイイしフライシート以外は再利用できるので当面はハイブリッド案を採用する予定。

でも第二案も所詮は対処療法(テントとタープで重量増)なので根本的には新幕の導入が不可欠である。愛するMSR Hubbaとの楽しい時間が蘇るが、愛する正幕であってもメンテナンスが大変だとしだいに心が離れていくのは仕方がないことであろう。在りし日の愛する正幕Mountain Safety Research Hubbaの姿を目に焼き付けておこう。

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ただちに新たな新幕を購入するのは予算的にも厳しいので当面は正幕のMSRに代わり妾幕であるMontBell Moonlightを起用する方針だ。Moonlightも悪くはないのだが総重量が2,300gとトレッキングや自転車ツーリングではちょっとキビシイ。その点、正幕の座を勝ち取ったMSR Hubbaは1,500g以下とさすがのプロポーションを維持しているのである。なので自動車を利用したキャンプには当面の間Moonlightを正幕に昇格させるが、小遣いが貯まったら新たな正幕をめとる事にする(正幕になれないMoonlightが不憫ではあるが)。

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次期正幕候補を考察することになる訳だが、順当であればMSR Hubbaの現行モデルであるMSR Hubba NXに落ち着くところであろう。フライシートのカラーがイエローから抜けるようなホワイトに変更となり更なるセクシーダイナマイトボディーに進化し1,200gと抜群のプロポーションを手に入れている、まったく申し分ない幕である。血気盛んな若い時分はプロポーション抜群の洋幕に憧れ、その妖艶な寝心地に耽溺し興奮のあまり眠れない夜を過ごしたものである。


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でもね、人間齢を重ねるとナショナリズムが喚起され保守的になるのは仕方がないことであろう。正幕におっかさん的な郷愁というか包容力を欲してしまう自分がいるのである。その結果、現在の正幕第一候補は純国産幕であるアライテント「ドマドームライト分かりやすく説明するとシャロン・ストーンと離婚し石田えりと再婚する訳ですね。分かりにくいですか?そうですか!

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ドマドームのアピールポイントはペグ無しで自立し広大な前室空間(土間)を持つ懐の広さですね。石田えりは中学卒業と同時に上京し親からの援助を一切受けず自立し苦労の末、狭いながらも土間の広い自分の店を構える訳ですね。その人生経験から懐の深い包容力を獲得し傷ついたロンリーウルフ(私のことですね)を優しく包んでくれるのである。

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【重量】1790g(フライシート+本体+フレーム)
【寝室】奥行75×間口200×高さ104cm
【土間】奥行60cm 入口部分110cm
【定価】定価\49,000(税抜)
ちょっと重いし、ちょっと高いが広大な土間(前室)が魅力。このテントはほとんどの荷物を前室に配置できるし、煮炊きのスペースも十分なので悪天候ステイ時の一人宴会も楽しめるだろう。

おしまい