HMNや登山部 涸沢トレッキング第四章

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2014年7月28日(月)涸沢ヒュッテ出発~さわんど温泉

昨晩は幼稚園児並の時間に寝たので早く目覚めると思っていたのだが、MKT部長に起こされるまでぐっすり寝込んでしまい、危うく涸沢の一大イベントを見逃すところだった。MKT部長ありがとう。

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その一大イベントとは涸沢カールを中心とした穂高連峰に日の出と共に朝日があたり、その山並みが赤く染まるらしいのだ。AM4:30現在、TKHS氏はテラスの一等席でその瞬間を待ちわびている。

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AM4:45に涸沢カールの奥穂側がピンク色に染まってきた。さぁ~ここから一気に真赤っかになるのか?期待したのですが結局、牛丼チェーン店の合成着色料不使用の紅ショウガくらいの色合いであった。でもいい写真だ、この時間にこの場所にいて晴れていないと見ることができない光景。今、目の前に見えているのが奇蹟に思える。

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AM5:00に朝食をいただく、隣の席に偶然知り合いになった山ガール3人組みが座ったので雑談しながら楽しい朝食となった。メインは塩鮭とベーコンを巻いた甘い卵焼き、青菜とタケノコの御浸しに昆布まき、味付け海苔に野沢菜漬けとショウガの酢漬け(ガリ)に梅干し、全てひと口サイズのコンパクトさだがこれでご飯2杯を賄うことができた。

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朝食後、下山の用意を行い最後の記念写真を撮る。奥穂に向かうヘルメットを被った山ガールを横目に見ながら下山を開始する。いゃ~夢のような時間を過ごすことができた、またHMNや登山部メンバーと再訪したい。ホームの筑波山でスキルを磨き次回は奥穂を狙えるようピンポンダッシュは返上だ。

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下りは膝に負担がかかるのでMKT部長はトレッキングポールで体重を分散し極力膝を庇うよう慎重に歩を進める。私は腰に不安があるので腰に負担がかからぬよう注意するが下りはどうしても己の体重が負荷となり圧し掛かってくる、もっとダイエットしなくては。

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雪渓は下りのほうが怖い、足を滑らせればピッケルを持っていないので滑落を止めることができない。なのでゆっくり慎重に先人の足跡をトレースする、3人で揃えたモンベルのトレッキングシューズのソールはよく出来ており食い付きが良くあまり不安は感じなかった。

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急なこう配が続く本谷橋までのコースを半分くらい下ってきたところでMKT部長に異常が発生。膝を庇うため不自然な姿勢となっていたのか原因は不明だが太腿の筋肉に痙攣が発生し体のバランスをとる事が困難になってしまった。このままでは自力下山が難しくなる、我々はコンテンジェンシープランを発動することにした。隊員兼シェルパTKHS氏がMKT部長のバックパックを抱えて、とりあえず本谷橋を目指す。

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空身となったMKT部長はバランスを崩すことなく順調に下っていく、コンテンジェンシープラン発動は正解だったようだ。あとは隊員兼シェルパTKHS氏の体力がどこまで持つかである。

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本谷橋に到着。TKHS氏は余裕のポーズ、ラーケンの赤いウォーターボトルが決まっている。結局、本谷橋を渡ってもパックはTKHS氏は担いだままで彼の体力は底知れないですね。さすが○郷の○馬の異名は伊達では無い。

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屏風岩を眺めながら黙々と歩を進め、AM10:30に横尾山荘に到着。ここまで来れば後は平坦な道なのでもう大丈夫だろう。なので山荘の自動販売機でスーパードライ500ml(700円)を購入し乾杯!いゃ~旨い!

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往路では食べることができなかった山荘名物のラーメン(700円)をいただく。スープ、麺、具ともに平均点。この地で平均点のラーメンがいただけるとは日本のラーメン界のレベルの高さを感じますね。

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PM13:30に明神館に到着、600m先の明神池に向かい有名な嘉門次小屋で記念撮影し明神池を観光。湖面に映る山並みや樹木が見どころなのだろうが紅葉の時期でないとちょっと地味でさびしいですね。明神池から河童橋まで往路と違う梓川右岸を戻ったのだがこれが大失敗、左岸は川沿いに直線的に歩道が通っているが右岸は観光客用に景勝地を縫うように歩道が作られており、カジュアルな観光客の中にパックを背負った一応本格的なおやじ集団は浮きまくってしまった。さらに左岸と比較し距離も2倍以上に伸びている、疲れた体にこの距離は結構キツかった。

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PM15:00に河童橋に到着しプレモル(270円)と名物のわさびコロッケ(200円)で本日2回目の乾杯。無事に戻ってくることができた、後はシャトルバスに乗りさわんど第3駐車場に戻るだけだ。

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上高地バスターミナル7番乗り場から第3駐車場に到着、そのまま駐車場の道を挟んだ向かい側のさわんど温泉「湯の花荘」に突入。ここからは涸沢トレッキングオプショナルツアーの開始となるのだ。受付を済ませ部屋に荷物を置いてから速効で原泉かけ流し天然温泉に浸る、う~2日ぶりのお風呂で体の細胞が温泉に溶け出すように気持ちがイイ。風呂上がりは部屋で缶ビールを飲みながら浴衣姿でTVを見るともなしにダラダラ過ごす、山小屋とは対極にある心地よさ。

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PM18:00から夕食をいただく、まずはスーパードライ大びん(600円)で本日3回目の乾杯。夕食のツートップはブリの照り焼きと鶏モモ肉の照り焼きのテリテリコンビ、魚のシンジョとフキの煮物、舞茸とピーマンの炒め物に絹サヤのゴマ和えに野沢菜漬けでビールをグビグビ。最後はご飯用にとっておいた鮭麹漬けをトッピングしたトロロに醤油をちょびっと垂らし飯にかけて啜り込む、素朴だが旨いです。

夕食後は部屋に戻り日本酒をチビチビ飲んでいたら急激な睡魔に襲われ、コトンと眠りに落ちた。

最終章につづく