貴志 祐介 - 雀蜂

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『雀蜂』 貴志 祐介
発売:2013年10月25日
販売:角川書店
定価:546円 (税込)

吹雪の山荘に閉じ込められた小説家の安斎は、突然、凶悪なスズメバチに次々と襲われる。三年前ハチに刺され九死に一生を得た安斎は、再び刺されると命の保証はない。これは自分を殺すために妻が仕掛けた罠なのか。ハチとの壮絶な死闘の果てに、驚愕の真実が明らかになる――!


貴志さんはストーリー展開と文章の巧妙さでは当代随一であり、MSR(My Sakka Ranking)ではトップの作家さん。直近でも『新世界より』『悪の教典』『ダークゾーン』とSFホラー、ミステリの秀作を送り出している。特に『新世界より』が大好きでその世界観とストーリーに酔いしれた。そんな貴志さんの最新作、角川ホラー文庫から文庫本(546円)で登場、しかも書き下ろし!ワクワク期待して読んだのだが........。なんなんだろう?コレは本当に貴志さんの作品なのだろうか?雀蜂との壮絶な死闘と宣伝は煽るが『新世界より』の悪鬼や『悪の教典』のサイコ教師に比べれば子供だまし程度だし、驚愕の事実はふ~んそうなの~てな感じ。腰痛持ちとしては最初から軽い文庫本で出版されたのは好ましいが単行本に比べ枚数制限があり売価が安いので、作家の印税も安いのだろうか?だからやっつけ仕事で書きましたってな感じ?これはお薦めしないという事で。

おしまい