椎名 誠 - おれたちを笑うな!わしらは怪しい雑魚釣り隊

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『おれたちを笑うな!』椎名 誠
発売日:2013年6月27日
発売元:小学館
定価:1,365円(税込)

「怪しい雑魚釣り隊」(略してアヤザコ)結成から8年。シーナ隊長のもと、男たちは今日も雑魚を求めて日本全国飛び回る。たとえエサより小さな雑魚でも、100匹釣れば雑魚鍋だ。ナベカマかついで、わしらは今日も東や西の海や川。抱腹絶倒の釣り紀行。

「わしらは怪しい雑魚釣り隊」のファーストシーズンとセカンドシーズンは読了済み、本作は4弾目となるがパワーダウンは否めないですね。やはりシーナ隊長が古稀に手が届く前期高齢者となり本人の体力とモチベーションの低下が行間に現われている。また、週刊誌への月1連載なので釣果に係わらず記事には一定のクオリティーが求められる。そのためとりまき連中(隊員)が率先してバカな事を実践し隊長の記事が面白くなるようにしている感が漂ってしまう。更に本作にはP・タカハシ氏が登場しない、彼のキャラクターが雑魚釣り隊のくだらないけど面白い原点だと思っているので、彼の抜けた穴はあまりにも大きい。

我々のITO隊長率いるアウトドア隊も富士山を中心に遊んできた。ブログを開設してからもこんな感じだ。
でもね、このアウトドア隊の原点は雑魚釣り隊同様、釣れない魚釣りと潮干狩りが出発点なのであった。2007年頃ITO隊長とKKZK先輩、TNUE氏と私の4人で茨城県鹿嶋の海岸で大アサリ(直径10Cm)を数十個掘り当て海鮮BBQと旨酒を堪能し車中泊したのがあまりにも楽しく、その後鹿嶋の釣りと潮干狩りが我々の定番となっていった。以下の写真は2008年5月23日に開催された釣りキャンプ@鹿嶋の様子だ。

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釣れない釣りの最大の楽しみのひとつ、堤防での昼寝。熟睡してますが寝返りをうったら海へ真っ逆さまのスリル溢れるシチュエーション。私の釣りはルアーフィッシングなので餌釣りと違い、マグレで釣れるということはまず無い。また、現着したら釣りの準備の前に酒を飲みだすので、釣りを開始した時点で酔っ払っているパターン。なので堤防昼寝は止められない。

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この時はITO隊長の秘密兵器を試したのであった。魚類捕獲網「おさかなキラー」に餌として酒粕を仕込めば、絶対魚が採れると浜松町の飲み屋でITO隊長が強弁するので実戦投入し検証した結果がコレだ!「おさかなキラー」係に任命されたTNMY氏が10時間以上沈めておいた秘密兵器を引き上げたところヒトデ大漁、餌をサキイカに替えたら釣果無し!アタリマエだろ。

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夜はBBQ宴会で盛り上がる。この頃の定番は北海道出身者のKWSK氏(写真右)の好みでタレ付きジンギスカンがBBQの定番であった。私もジンギスカンは好きなので概ね問題ないのだが、羊肉と一緒に大量のコンニャクを焼くのは如何なものか。また、KWSK氏は全員車中泊なのに一人ホテルを予約しており、宴会終了後タクシーを呼びホテルに帰るいう離れ業を演じたのであった。

こんな感じで釣り&潮干狩りをメインに楽しんでいた我々であったが2011年3月の大震災以降、鹿嶋方面の地盤沈下放射能の影響により足が遠のいてしまった。結果、釣り竿をカメラに変え富士山で風景や星空撮影に方針変換して現在に至るのである。しかし近年、私の中で釣りへの渇望が高まってきており「わしらは怪しい雑魚釣り隊」を読み、釣りを再開することを決意したのであった。

おしまい